2016年7月20日水曜日

その一言で大混乱!注意したい「メール英文」 並び順だけでここまで意味が変わる

F2F meeting や電話会議以外は基本メールでのやりとりなので、
正確な英文メールはささっと書く力は大事ですよね....


みなさんは、英語のスピーキングとライティング、どちらの方が難しいと感じますか。瞬間的に考えて答えなければいけない「スピーキングの方が難しい」という方が多いでしょうか。

確かにライティングは辞書を引いたり、時間をかけて見直したりすることができますので、即答力が求められるスピーキングの方がつらいですよね。

でも筆者は、実はライティングの方がハードルは高いのではないかと感じることがあります。スピーキングでは、コミュニケーションが取れれば、細かい間違いはそれほど気になりません。その場で聞き直すこともできますし、表情や身振りで伝えることもできます。

それに対して、ライティングではすべての間違いが目に見えてしまいますし、形としても残ってしまいます。粗が目立ってしまいますので、スピーキングよりも丁寧さが求められると思うのです。基本的に一方的に伝えていく形のコミュニケーションですので、相手が誤解しないように、より気を遣わなければなりません。もちろんメールやチャットであれば、スピーキングと同じような形でコミュニケーションが取れることもありますけれど。



今回は筆者が実際にメールで見た英語の間違いを紹介していきます。スピーキングにも増して、ニュアンスの違いなどは気を遣ってください。今回取り上げる間違いは、もちろん会話でも気をつけてほしい間違いでもありますので、英文メールを書かないという方も、ぜひ読んでみてください。

短期間ではありましたが、ある電子部品メーカーの役員タロウさんのマンツーマンレッスンを、同僚のジェーンと2人で交互に担当していたことがあります。通常の会話レッスン以外に、タロウさんの英語のスピーチやプレゼンテーションの準備をお手伝いすることが数回ありました。

ある日、筆者とジェーン宛てにタロウさんからメールが届きました。急に翌週インドに出張になったので、レッスンをキャンセルしたいとのこと。でも、どうしても準備していかなくてはいけないスピーチがあり、レッスンはないけれども、スピーチだけ添削してもらえないかという依頼でした。

そのメールにあった英文がこちらです。

× Could you check my speech script until Monday morning?
「月曜日の朝までに、私のスピーチ原稿をチェックしていただけますか」という意味にしたかったのだと思いますが、これでは「月曜日の朝までずっと、私のスピーチ原稿をチェックしていていただけますか」という意味になってしまいます。

よくある間違いなので、さすがにジェーンも気が付いて、He means he wants it back by Monday morning, right? (月曜日の朝までに返してほしいってことよね?)と聞きに来ました。

「すぐ終わると思うから、私が添削するわ。でも、彼の言いたいことがわからないところだけ、一緒に見てくれる?」と言い残して席に戻り、さっそく取り掛かっていました。

タロウさんの間違いは、untilという前置詞。これは「~までずっと」という継続状態を表すのです。今回のケースは「~までに」という期限を述べなければいけませんので、byという前置詞を使います。どちらも「~まで」と訳されるので混同する方が多いのです。

Could you check my speech script by Monday morning?
(月曜日の朝までに、私のスピーチ原稿をチェックしていただけますか)
たとえば、Can you finish this report until 5:00? のように、継続するのが不可能な動作と一緒に使った場合には、明らかに意味がおかしいので、間違いだと気が付くでしょう。「5時までずっと、このレポートを完成させ続けて」と言われても、完成するのは一瞬の動作で、「終わり続ける」ことは不可能ですから間違いだと気づきますよね。

Cite from : 東洋経済オンライン
URL : http://toyokeizai.net/articles/-/104686?page=2


 
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