30歳目前での海外出張をきっかけに、英語習得の必要性を感じたという成毛さん。どんな勉強法で取り組んだのでしょうか
「英語が苦手」「英語の勉強が続かない」、そして「なかなか話せるようにならない」……英語の習得は、どこか「ダイエット」と似ていて、取り組むのがつらいうえに、成果が出にくいと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。30歳を目前にして突然、外資系企業(マイクロソフト)に出向、そこから独学で英語を身につけた成毛眞さん(近著に『ビル・ゲイツとやり合うために仕方なく英語を練習しました。』がある)が、英語の「割り切った練習」のやり方を教えてくれます。
物心つく前から、それを使わざるをえない環境に身を置かないと身につかない。よく、そう言われます。英語のことです。
確かに、ネイティブのように聞いて話し、読んで書こうと思ったら、その通りでしょう。と言いますか、そのような環境で育った人をネイティブと呼ぶわけです。ですから、英語環境で育たなかったのに、大人になってからビジネスで英語を使わざるを得なくなった日本人は、英語ネイティブには絶対になれません。
ですから、仕事で英語を使わなくてはならなくなったら、そのための最低限の英語さえできるようになればいい。つまり、“それらしく聞こえる”英語を話せるようになればいい。その結論に達したのは、今からおよそ30年前、突如、外資系企業への出向を命じられたときでした。
ビル・ゲイツに何を言われているかわからなかった
私は札幌生まれ札幌育ちで、中学3年間+高校3年間+浪人1年間+大学教養課程2年間という極めて一般的な英語学習キャリアを経て、日米合弁の自動車部品メーカーに就職しました。合弁とはいえ、社内公用語は日本語です。英語ができなくても苦労することはありませんでした。
そこに3年間勤めてから出版社に転職し、初日に出向を命じられました。出向先の会社は、今は日本マイクロソフトという名前になっています。
雑誌を作るはずが、個人用コンピュータのソフトに関わることになって、私はその場で辞表を書くはずもなく、「これも面白そうだな」と、出向先で働くことにしました。
すると、すぐに出張が決まりました。行き先はアメリカ。マイクロソフトの本社オフィスです。
オフィスにはたどり着けました。ビル・ゲイツにも会えました。しかし、何を言われているのかも、自分が言いたいことをどう言えばいいのかもわからないまま、初の海外出張は終わりました。
From : 東洋経済オンライン
URL : http://toyokeizai.net/articles/-/107027
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