2015年2月9日月曜日

英語ができないと生き残れない

空港展望デッキ(夜)

Cited from : 日経ビジネスオンライン
URL : http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110623/221091/?P=1

韓国の英語力が日本より高い理由「英語ができないと生き残れない」は日本の未来か


英語ができないと生き残れない

 「今、韓国は国内総生産の80%以上を海外貿易に頼っている状況です。国家の競争力を高めることが必然という環境では、英語ができないと生き残れない。韓国にとって英語は『生き残る術』なのです。

 韓国でグローバル化という言葉が聞かれるようになったのは、1988年のオリンピック以降です。90年代に入ってからは、サムスン電子やLG電子、現代(ヒュンダイ)がグローバル化の流れの中で生き残る企業体になるために模索を続ける中で、英語がブームになりました」

 具体的に、韓国企業は国民全体の英語力向上にどう関わっているのだろうか。

 「グローバル企業として成長するためには、英語力が必要。そう考えた企業は、採用段階で英語力を必須条件としました。英語力の判定基準として用いたのがTOEICスコアです。

 採用段階だけではありません。多くの企業が海外に派遣する人材や昇進させる人材に、一定以上のTOEICスコアを求めています」

 なぜ、TOEICなのだろうか。

 「グローバル市場で競合する企業の英語力と、韓国企業の英語力を比較することで、自分たちの能力を客観視できるからです。

 日本には、英語力を測るテストとして(英検など)様々なものがありますよね。でもこれらのテストは日本国内向けのもので、海外の人材と英語力を比較したり、国際基準の中で比較することは容易ではありません。

 一方、韓国では、『競争相手は韓国国民ではなく、ドイツや日本など海外勢』との意識が強い。例えばサムスンの場合、競争相手はLG電子ではなく、ドイツのシーメンスや日本の日立製作所、ソニーといった企業となります。そのため、国際的な英語力の指標となるTOEICのニーズが急速に高まっていったのです。

 競争力の指標は英語力だけではないにせよ、グローバル市場で戦うには英語は必要不可欠です。そこで、各企業の英語力がどのレベルに到達しているのか、現段階でどの程度の努力が必要なのかといった基準が分かるので、TOEICを使う企業が多いのです」

 話を聞いていると、「英語力の高さは韓国企業のステータス」といった印象を受ける。産業界ではトップ企業と認識されているが、英語力はあまり高くない。そんな企業はないのだろうか。

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