2015年2月7日土曜日

TOEIC満点を目指すだけの人は

TOEIC満点を目指すだけの人はダ

Cited from 東洋経済オンライン

URL : http://toyokeizai.net/articles/-/54787

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TOEICで990点満点を取ってはいけない!?

安河内:発案者、伝道師が思い描かれたのとは、少し違う方向に向かっているように感じませんか?

千田:ちょっと違った方向に暴走していると思います。北岡さんは「満点だけを追いかける人だけは作らないようにしよう」といつも言っていましたから。

実は私も英語の資格テストを、10ほど受けてすべて合格した時期があったのです。TOEICは955点でした。「北岡さん、次は満点取りますから」って言ったら、すごい勢いで怒られたんです。「そういう人間を作らないためにTOEICを作ったんだ!」と言われてね。

「満点を取って喜んでいてはダメだ。指揮者の小沢征爾さん。TOEIC受けたら600点ぐらいだろう。でも、彼には指揮という仕事があって、それを英語で立派にやり遂げている。英語はそれぞれの目的に応じたレベルに到達すればいいんだ。TOEICは最低限の指標を示すためのminimum standard(最低基準)で、maximum standard(上限基準)ではない」と答えたんですね。

minimum standardということは、事あるごとに繰り返しずっと口にしていましたね。でも、今は誰もそんなことは言わなくなってしまった。関係者もね。

安河内:minimum standardを超えればOKだと?

千田:そう。「高いスコアの人が偉いなんてこともない。高ければ高いほどいいわけではない。満点がスゴいわけでもない。そういう風潮にならないように君を採用したのに、君がその最前線に向かっていってどうするんだ!」と激怒されたというわけなのです。


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