2015年2月21日土曜日

日本の英語教育で10年やってできないのは根本的な誤りがある

日本では、中高の6年間、英語教育が行われている。それなのに、英語をきちんと話したり書いたりできる日本人はそう多くない。大学の英文科を卒業したのに英語を話せない日本人も多いし、社会に出てから英語で苦労しているビジネスマンも多い。

 中高6年間の英語教育には問題が多いと思う。6年間も教育して、それでも英語が使えない事態は外国人から見ると奇異に見える。中国人が英語や日本語を勉強する時も2年間ほど週9時間ぐらいを使うのが普通だ。2年間英語を勉強して、日本人よりはるかに上手な英語を話す中国人は多い。

日本では中高で6年間勉強して、さらに大学でも語学教育があるのだが、大学では、文学と語学を混同するような語学教育システムがある。多くの場合、文学部出身者が語学教育を担当することが既得権益のようになっていて、語学の授業で、シェイクスピア文学の話をしたりする。

 だから、学生が自分で努力しない限り、大学の教養課程で英語力が進歩することはあまりないのが実情だ。その結果、大学卒業時点で英語をきちんと話せる人の割合は低いままになってしまう。
 
日本人の語学力が低いことによる損失は莫大なはずだ。社会に出てから英会話を習わなければならないコストだけでもバカにならない。
 
中高における英語教育のためには教員の採用から見直さなければならない。文学の専門家ではなく語学教育の専門家を教員に採用するようにすべきだろう。


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